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ネットワークビジネスをしている人と結婚しても大丈夫ですか?

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質問内容

マルチ商法に手を出してる人と結婚するのが不安です。

30代後半、副業でマルチ商法に手を出しているマッチングアプリで知り合った男性についてどう思われますか?

ちなみに私は30代前半です。

趣味や金銭感覚は合うし、基本的には大好きなのですがマルチ商法に手を出していること、またそこに手を出そうという価値観にどうしても不安を感じてしまいます・・・

乗り越えられる壁でしょうか?

回答

お相手がネットワークビジネス(マルチ商法)に手を出していること、またそこに手を出そうという価値観に不安ということですね。

質問者様がネットワークビジネスのビジネスモデルや実態を理解した上で不安に感じているのか、それとも仕組みや実態の詳細は知らないけど怪しそうな副業に手を出していることに不安を感じているかがわからないので、仕組みの解説も含めて回答いたします。

ネットワークビジネスの構造を理解してるかが肝です

まず前提としてネットワークビジネスそのもには違法はなく商品の販売方法の1つです。そこに違法性はなく、法的に危ない商売ではありません。

ネットワークビジネスをすることが本人にとって問題なのは、手を出した人の多くが金融資本と社会資本の両方を失うことが多く、結果としてネットワークビジネスに興味がない周囲の人達にも少なからず影響が及ぶためです。

金融資本と社会資本という難しい言葉がでてきたので最初に簡単に用語の解説をいたします。まず現代社会において幸福度は人的資本、金融資本、社会資本の3つの資本の高めることが大切になります。

人的資本とは稼ぐ力のことを指します。お給料をたくさん稼げる能力をある人は人的資本をたくさん持っているということです。稼ぐ力があれば欲しい物も変えますし、生活に困ることもないですね。人的資本が大きい人は稼ぐだけででなく自分の好きな仕事をして生きていくこともできます。

金融資本とはどれくらいお金を持っているかを指します。貯蓄は多いほど安心できますし、利息でお金を生んでくれます。金融資本は大いにことしたことありません、一定以上になれば働かなくても利息だけで生きていけます。

社会資本とは仕事の人脈や家族・友人などを指します。人は一人では生きていけません。友人・知人などの個人のつながりから、仕事上の人脈までつながりはプライベートでも仕事をする上でも非常に大切なものです。

ネットワークビジネスを始めると、この3大資本のうちの「金融資本」と「社会的資本」を大きく損ねる可能性があります。

なぜそのような事態になってしまうのかを解説します。

もちろん全員がそのような状態になるわけではありません。
ネットワークビジネスについて詳しくはないけど不安と感じてる方はこれから解説する2つの資本を失う構造をしっかり理解して、お相手が当てはまりそうかをチェックする必要があります。

社会資本の毀損

ネットワークビジネスの仕組みは一言で言えば商品を媒介にした合法なねずみ講です。伝統的な販売方法の1つですが商品の販売代行をするだけではなく、自らが販売代行の会員を増して、その自分の紹介で販売代行の会員になった人が商品を打った場合にも自分に収益が上がるのがポイントです。

つまり自分が勧誘した販売代行の会員が増えるほど儲かり、さらに自分が勧誘したその会員がさらに新しい会員を勧誘に成功すると自分の下にどんどんピラミッドのように販売代行の会員が増えていき、その下についた会員が売上を上げれば自分は特段何もしなくてもお金が入ってくる仕組みになっています。

もちろんサプリなどの商品を販売するだけで、会員を増やしていかなくて販売フィーは出ますが、たいして儲からないようになっています。ネットワークビジネスで儲けようとした場合は商品を売るだけではダメで、会員を増やすための勧誘活動を行うのが基本になります。

そして大多数の人はその勧誘を周囲の人(友人・家族・同僚)に行います。その結果、よくわからないビジネスに何度も誘われた友人・知人・同僚は離れていくことになります。

そして、結果的にその人の周りにはマルチ商法をやっている仲間ばかりが残り、ますますネットワークビジネスにハマっていくのが地獄への黄金パターンです。

この方法をとると最終的に成功するか失敗するかに関わらず、これまで築き上げてきた人間関係が崩れることになるので、社会的資本を毀損することになるのです。

なおネットワークビジネスにおいて自分の周囲の人を勧誘しなければいけないなんてルールは一切ありません。ですから社会的資本を毀損させずにマルチ商法の副業を展開することは理論的には可能です。実際にそのように活動している方もいらっしゃいます。

しかし大多数の多くの人はそのような営業力やマーケティング力がないので身近な知り合いに声をかけてしまうのが実情です。ですから質問者様はお相手が副業で「誰をどのように勧誘しているか」を確認する必要があります

ここで友人や職場の同僚などを勧誘しているのでしたらまず間違いなくお相手は社会的資本を毀損しています。かつそのような人間関係を壊さないと自分の成り立たないのであれば最終的な成功は殆どないと見てよいです。友人・知人の人数には限界があるからです。

一握りの友人・同僚を引き込めたとしても、それ以降会員を増やすことができず、大多数の友人・知人から見限られた状態に撤退することになるでしょう。

一方で自身の知人等に頼ることなく集客ができるのであれば社会的資本を既存せずに副業ビジネスができるということです。例えばSNSからの集客などがそれにあたります。

金融資本の毀損

次に金融資本の毀損についてです。これは具体的には借金のことを指します。ネットワークビジネスにハマった人は借金漬けになっている人が少なくありません。

借金をするのは始めたばかりの初級者ではなく、ある程度稼げるようになってきた人に多いです。そのため月数万副業として稼げていると言われても質問者様は利益が出ているなら大丈夫と安心してはいけません。

ビジネスから入る権利収入よりも大きい借金をし続けておりトータルでは赤字になっている可能性も高いからです。

これは、ある程度稼げるようになった人達は権利収入を維持するためには毎月の売上を維持する必要があり、そのために自分で商品を購入して売上を補填するケースがあるからです。

ネットワークビジネスでは月4万の権利収入を得るためのランクに居続けるためには、自分と自分の子(自分が勧誘したメンバー)のうち1人が少なくとも月10万円の売上を挙げないといけないというようなルールがあることが殆どです。

もし目標を達成できなければランクを維持できず権利収入を失います。そして一度同じランクに上がるには1つしたのランクからやり直しとなるならどうでしょうか?

せっかく苦労して権利収入が入るようになったのに、たった一度の未達成で権利収入を手放すくらいであれば、今回は赤字になるけど自分で目標達成に必要な分を自分で購入して補填しようと考える人が出てくるのは想像に難しくありません。

このようにしてランクを維持するために借金をし、最終的には維持できずに残ったのが借金だけという人たちはかなり存在します。

質問者様はお相手が上手く言ってるよといったとしても必ず副業の利益だけでなくその利益を得るためにどらくらいの経費を投下しているのか、赤字になっていないかを確認してください。

ここまでネガティブな側面のみを取り上げてきましたが、もし社会的資本を毀損せずに借金をもせず利益を残している場合は現時点では問題はありません。

その場合に質問者様が考えるべきことは次の2点になります。

  1. お相手のビジネス構造の理解度
  2. 倫理的観点からの許容可否

今は副業として上手く回っていたとしても将来に渡り上手く回るかどうかはわかりません。上手く行かなくなったときに先程の例に上げた借金してまでランクを維持するような行動をとらないか?を確認する必要があります。

つまりお相手がビジネス構造を理解してその上で参加しているかどうかを確認する必要があります。もし理解しているのであれば社会資本や金融資本を毀損する行動はとりませんから問題ないでしょう。

儲からなくなった時点で合理的判断を下して別の副業を行うはずです。

もし構造を理解せずにたまたま上手く行ってしまった場合は、歯車が噛み合わなくなった瞬間に資本を毀損する行動を取る可能性は決して低くありません。

2番目の倫理的観点ですが、お相手がビジネス構造を理解しており、その行動に違法性がないとしても、質問者様の心がそれを許容するかは別問題です。

繰り返しますがネットワークビジネスに違法性はありません。ただ実態として自分でマーケティング・チャネルを開拓出来ない方やビジネス構造を理解していない方が大きな借金を背負ったり、知人・友人を失うようなビジネスをしていることには変わりません

お相手自身が稼いでいたとしても彼が勧誘した会員が借金を背負ったり、友人を失くしているかもしれません。そしてそれを問題視するかしないかは質問者様自身の性格によるでしょう。

この手の人は別の詐欺にも合います

 さてここからは質問者様のお相手が既に資本を毀損している、または毀損していないがビジネスの構造を把握していないケースに質問者様が壁を乗り越えるべきかどうかについての私の考えを述べます。

私個人の意見でいうとお相手のことがよほど好きで、結婚後の人生で苦労すること覚悟してでも結婚したい相手でない限りは別の方にされたほうが良いと思います。

質問者様のお相手が20代前半であればまだ社会経験も少なく、若気の至りということもありますが、残念ながらお相手の年齢は30代後半です。

社会に出て10年以上経過している年齢でネットワークビジネスの構造も理解できない時点でかなり残念な人であるのは間違いありません。世の中を生きていく上で最低限の教養や知識を身に着けないまま歳だけを取ってしまった人間だからです。

もちろんこの点と人間的な魅力は区別されるべきで、世間知らずだとしても人としては良い人はいます。だからこそ質問者様も悩んでいるのだと思います。

しかし一点留意していただきたいのは、この歳でマルチ商法にハマる人は、残念ながら今後も同じようなビジネスやうまい話に騙されるということです。

一見美味しい話は世の中にいくらでも転がっています。それはビットコイン詐欺やポンジスキームの私募ファンド詐欺などの実際に違法な詐欺案件から、リボ払いのように違法性がないが利用者を地獄に落とす合法詐欺のものまで至るところにトラップは存在します。

残念ながら30代後半でビジネスの構造を理解しないままネットワークビジネスに参加するような方はこれらの美味しい話に今後も騙され続けるでしょう。

つまり質問者さまがお相手の男性と結婚した場合、結婚後ネットワークビジネス以外にも、別の怪しいビジネスに引き込まれて、その結果として家庭が巻き込まれる可能性が高いということです。

気づいたらリボ払いで借金地獄になっていた、子供の学費になる貯蓄を怪しいファンドに投資していたなどです。

ですから質問者様がお相手がそのような儲かる話に騙されないようにコントロールするか、それでも結婚したいと思えない限りは限りはやめておいたほうよいと思われます。

まとめ

ネットワークビジネスそのものに違法性はありませんが、30代後半でこの手のビジネスにハマるような人の大半は情報弱者であり、結婚後もお金の面で苦労することが容易に予想されます。そのため、よほど好きでない限りは別のお相手にすることをおすすめします。

マルチの商法の構造を理解した上でしっかりと利益も上げている場合は、倫理的観点から質問者様が問題ないと考えるかどうか次第でしょう。

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